「ガイドブックに載っている情報は、もうつまらない!!」東京から淡路島へ移住して2年目の暮らしナビゲーター・藤本沙紀がお届けするこの連載では、メジャーな観光スポットやお店ではなく、いま、淡路島に新しい風を吹かしているめちゃくちゃカッコいい革命児たちにスポットを当ててご紹介します!読み終わる頃にはきっと。きっと、あなたも会いに行きたくなる…。では、お久しぶりの第3回、どうぞ!
某日。ある人物から飲みに誘われ、“きっとこれは、面白くなるに違いない…!”
そう直観が働いた私は、カメラをバッグに忍ばせ、指定された場所へと急ぐ。
やってんね~!!
皆さまこの右手前にいる囚人服の男・・・いえ、ボーダー服の男に見覚えがないだろうか?
そう、前回少しだけ登場した、孝子勝だ。(分からない人は前回の連載vol.2を見てね♡)
なんでも今日集まっているメンバーは、全員美容師。
今日は月曜日、美容師の彼等にとっては休日なのだ。
そして今夜の飲み会には、まだ知らされていない“醍醐味”があった。
「はい、みんな5000円回収しま~す!出して出して~、はよ出して~!」
“洲本に住んで54年”の孝子勝が案内する洲本のディープで楽しいお店を、一人5000円で周るというのがこの飲み会の趣旨だった。
確かにこのお店も、常連客で賑わう知る人ぞ知るお店。
ここ「若竹」は、居酒屋メニューが豊富でどれも美味しい。
中でもおすすめは、このホルモン焼き。
ニンニクが効いた、クセになる味付けが最高の一品だ。
小一時間ほど恋愛トークに花を咲かせ、男前で少々威勢の良いフィリピン出身のママにご挨拶を済ませると、
一向は次のお店へと向かう・・・
続いて若干の千鳥足でやってきたのが、先ほどの「若竹」から徒歩数分にあるこちらの雑居ビル。
目指すは緑のネオン、3階の「あるう 3F」だ!
待て待て!なんだこの“いかにも”なドアは…!
なんとも味のある入り口。扉の奥に期待が膨らむ。
ズラリと並ぶ酒瓶と…カップラーメン?!種類と数がハンパないぞ!
そしてカウンターには、懐かしの駄菓子たち…
いいね~、昭和感漂う、レトロな雰囲気!
なんでだろう、後ろで崩れかけてる壁も気にならないや。
2軒目の正体は、チャージ500円、一杯500円、カラオケは無料という超良心的なメニューのカラオケスナック!
もう何杯目か記憶にないけど、とりあえずカンパ~イ!!
ここからは歌う。
孝子が歌う!
とにかく歌う!!!(マイクも二本使っちゃうよ!)
完全オフの馬崎も登場!!洲本狭いっ!
(呼んでません、本当にたまたまです。※分からない方は連載vol.1&2を見てね♡)
そこからはとにかく皆で歌い倒し、ゼーハーしてきたところで…
心温まる、ママから常連客へのバースデーサプライズ♡
(仕込みなしでこのリアクション。100点です!)
優しいママさんによる、今日一番のほっこりハイライトを迎えたところで、本日3軒目の最後のお店へ。
※基本的にお客さんは、ママの携帯に電話をかけて営業確認をしています。初めての方は、直接行ってみてください。やっているかやっていないか、それもご縁ということで…♡
カラオケでだいぶ体力を使い果たした我々は、「ちょっとゆっくりしよか~」と、最後はレトロこみちにあるオシャレ古民家バーへ。
チーズの盛り合わせは、なんと淡路島を模ったカッティングボードでご提供。こういう細かい演出は、テンションが上がる!
寡黙でキリッとカッコ良いバーテンさんが入れてくれる美味しいお酒をいただいていると
“情熱大陸”張りに、これまでの人生観を熱く語り出す孝子。
「だからなぁ、お金ってこわいでぇ~・・・」
とにかく、そんな話をしていた気がする。
(ごめんなさい、私も酔ってて覚えてない。でもすごく良い話してくれてた。)
オシャレな雰囲気に酔いしれながら、深夜2時まで、笑いの絶えない宴は続いたのだった。
とにかくひたすら笑って飲んで、こんなに楽しいと感じた夜はいつぶりだっただろう。
気さくで面倒見の良い孝子さんは、洲本でも有名な、人気者のおっちゃん。
いつかこの5000円ツアーも、島&都市デュアルで企画化できたら・・と、夢が膨らむ夜は更ける。
「若竹」 https://tabelog.com/hyogo/A2806/A280602/28036147/
「あるう 3F」サイト情報なし
「バーエトワール」https://tabelog.com/hyogo/A2806/A280602/28046082/
写真・記事:藤本沙紀