「デュアルな暮らし特別体験ツアー地域コミュニティ堪能コース」 ノマド村訪問レポート

島&都市デュアル 暮らしツアーズの「デュアルな暮らし特別体験ツアー」の2日目、淡路市のコースの一部を淡路在住3年の暮らしナビゲーター、藤田がレポートします。

淡路島から新しい「はたらき方」を提案する場所

ノマド村は、淡路市長澤にある廃校跡地を改装したスペース。2009年、映像作家のヴェルナー・ペンツェル氏、写真家の茂木綾子氏夫婦とその子ども達がスイスから拠点を移し、住居・アーティストコミュニティ・カフェとしてひらかれたのがはじまりです。2016年からは「淡路島から、“はたらく”を創造する。」をコンセプトに活動を行う、ハタラボ島協同組合が運営に携わることとなり、シェアオフィスとしての機能も加わり、「新しいはたらき方」をこのノマド村から提案しています。

移住者との交流

ツアーの二日目となる今日は、ノマド村に住居をおきながら活動する写真家の大庭さんと、ノマド村のある長澤という地域を拠点に自然農を営む大村さん、同じ地域でケータリングやパンの移動販売を行う海田さん、3組の移住者のお話を伺いました。

オープンスペースとなっているこの場所は春~秋の土・日限定でカフェとして一般の方も利用することが可能です。外観からは想像できない雰囲気に、思わず写真をとる参加者のみなさん。異分野の人々が場所をシェアするこのノマド村では、実は今も2組のアーティストが住居としてこの場所を使用しています。

異分野の人々が集う空間を体感

運営に携わるハタラボ協同組合のメンバーの解説を聞きながら学校内をツアー。シェアオフィスとして改装されたスペースや、この日は不在だった木工作家の南野さんのアトリエも見学。

学校の雰囲気が残りつつもアーティストの活動する空気感を感じられる空間にみなさん興味津々です。

移住者のリアルな暮らし

校内ツアーに続いて、大村さんの日本蜜蜂のはちみつや海田さんお手製の発酵シロップのドリンクをいただきながら、大庭さんの作品をご紹介いただきました。

特にみなさんが聞き入っていたのは農家の大村さんのお話です。日本蜜蜂は半径2・3キロメートルを飛び回るので、いわばこの蜂蜜はノマド村周辺の山々の輝きをぎゅっと集めたようなもの。西洋蜜蜂とは違って様々な木々から蜜を集めるため、その時に咲いた花や箱によっても味わいが違うため、まるでワインのように楽しめるそう。島といってもこうした山の恵みをいただけることに、みなさんから感嘆の声が漏れ聞こえます。

それぞれ異なる活動を行いつつも、同じ地域に住まう移住者のみなさん。どんな価値観をもってここで暮らし、働いているのか。参加者のみなさんが気になるのはやはり「仕事」の問題です。今回出会った3人はそれぞれ、写真家・農家・小売業として自らナリワイを作り出しています。

「暮らしたい!と思う魅力がたくさんありました。あとはどうやってこっちで仕事を続けていくのか、独立するのかそのあたりを考えないとですね。」

丸二日間淡路島の土地や人々に会うことで、移住がぐっとリアルに考えられるようになった参加者の方々の様子が伺えるノマド村の滞在となりました。

 

 

この暮らし体験のナビゲーターについて

藤田祥子

お住まいのエリア:洲本市
職業・所属など:№.24

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