淡路島マンモスで、ブッシュクラフト体験やってみました!

淡路島マンモスの管理人であり、ブラッシュクラフトアドバイザーでもある“りゅうさん”にブッシュクラフトを教えてもらいました!

こんにちは、暮らしナビゲーターの横山夕納です。元々アウトドアが好きで、山登りやBBQ、キャンプなど、一般女性よりは経験しているほうかなと思っている私ですが、ブッシュクラフトというのは聞いたことがなく、ネットで検索してみると、“生き残るためのサバイバル術”のようなものだと…。

実際、よく分かっていなかったのですが、なんだか楽しそうだったので、すぐに「体験させてください!」とお願いしました。その様子をレポートします。

ブッシュクラフトって何⁈

ブッシュクラフトを教えてくれるのは、淡路島マンモスの管理人であり、ブラッシュクラフトアドバイザーでもある“りゅうさん”です。

淡路島マンモスの管理人であり、ブラッシュクラフトアドバイザーでもある“りゅうさん”

何をするか分からないままだったので、少し不安だった私。
りゅうさんに聞いてみました。

「ブッシュクラフトってサバイバル術を学ぶことですか?」

「人によって解釈はいろいろありますけど、僕は“新しいキャンプのカタチ”ぐらいに思ってます!今日は楽しくやりましょう!」

笑いながらそう答えてくれました。りゅうさんのきさくな感じに、不安がすぐに吹っ飛びました。

駐車場から少し歩き、手作りの遊具の広場を通り過ぎて、坂をくだると、
そこは素敵な湖畔のフィールド。
竹で作った複雑そうな造りのテーブルや、とんがり屋根の大きな白いテントなどがあって、
りゅうさんが「いつもここで遊んでます」と話していたのがよく分かりました。

まずはシェルターづくりから

場所を決めて、さっそく体験の開始です!
まずは、使用する道具です。といっても、この小さな箱一つだけ。
これでも多いほうだとか。今日は体験なので、使いやすいものを用意してくれました。

ブッシュクラフトに使う道具

いちばん使うのはナイフだそう。
料理での使用はもちろんのこと、木を削ってとがらせてペグの代わりにしたり、木に切れ込みをいれて叩くように使うとノコギリの代わりにもなります。
ちなみに、ペグというのはこれです。

ペグ

地面にさして使います。

それではまず、タープ作りから開始です!
タープはテントのようなものですが、ブッシュクラフトでは、テントを用意しなくても、
シートとペグとロープがあれば、出来ます。
極めれば、シートもペグも自然にあるもので代用できるそうです。

ブルーシート

使うのは、どこにでも売っているブルーシート。
テントの床になるのかと思っていましたが、これは屋根になるそうです。

まずは、タープを建てたい場所にシートを広げます。
そして、シートの4隅のうち影にしたい方の2隅にロープを結びます。

ロープワーク

ただ下から上に紐を通して、それを2度繰り返すだけの“ツーハーフヒッチ”という結び方。
ほどけそうに見えて、ほどけません。不思議です。

続いて、ロープを結んだ2隅の少し奥のあたりの地面にペグをグッと差し込みます。
そして、先ほどシートに結んだロープと、地面に差し込んだペグとを結びます。

この時に使うのが「自在結び」、または「トートラインヒッチ」という結び方なのですが、これだと結んだ後でも、長さが自由自在に変えられます!
キャンプの時、この結び方がものすごく役に立つそうです。

この結び方を知っていたら、めっちゃカッコイイなと思い、じっくり教えてもらいました。思ったよりも簡単で、一人でも大丈夫。今後のキャンプで自慢できそうです。

 

次は、柱となる2本の木を探しに行きます。

屋根に傾きを出して、日陰を作るためです。こちらのフィールドは普段からブッシュクラフトで利用されているので、そこら中に枝木や竹が落ちています。

バッチリの木が見つかりました。

そして、先ほど結んでいないほうの2隅の手前の方の地面にペグをグッと差し込みます。
次は、シートと木とペグをロープで結ぶ作業です。
まずシートの端をロープで結び、次に木に引っ掛けます。
「じゃあ見ててくださいね。」とりゅうさん。手にロープを持ってくるくると素早く手を動かし、気づいた時には木にロープがついていました。

本当に、マジシャンのようでした。
何がどうなっているのか分かりません。
「逆手と順手でロープを持って、ひっくり返して出来た輪っかを重ねるだけ。」
言っている意味は理解できても、実際やってみると「???」状態。
でも大丈夫、りゅうさんが丁寧に教えてくれます。

この結び方も、キャンプやBBQですごく活用できるとのこと。
知っていると便利だし、アウトドア通っぽくていい感じです。

この木に結んだロープを引っ張っていき、ペグに結びます。
ペグへの結び方は、先ほどの自在に長さを変えられる“トートラインヒッチ”です。
上手いことロープをひっぱり、バランスよく木を自立させると…

タープの出来上がり!ブッシュクラフトで言うところの“シェルター”完成です。

タープの出来上がり!

この日は日差しが強くて暑かったのですが、日陰に入るとヒンヤリ。
居心地よくて、最高でした。

たき火に挑戦。意外とカンタン!

シェルターが完成したら、次は“たき火”に挑戦です。

まずは、穴を掘ります。掘るために必要なスコップは、その辺に落ちている竹とナイフで、
ササっと作ってくれました。りゅうさん曰く「道具なんて何でもいい!」だそうです。

穴を掘ることで、風をコントロールしやすくするそうです。
そして、穴を掘ったふちの片側に、土を盛って壁を作ります。
こうすることで、火を熾すための薪がたてやすくなり、風を避けることができるのだそうです。

そして、薪探しです。
細い小枝から、太い枝まで、集めます。
山に入ると、そこら中に落ちていますから、簡単に見つかります。

ブッシュクラフトで薪探し

木を探して集めてくるっていう、ただそれだけでも楽しいです。
やっぱり自然の中にいるのは気持ちが良いですね。

集めてきた木は、細さ・太さを合わせて分けて並べます。

こうしておくと、たき火をする時に便利です。

それではさっそく火を熾します!
方法はいろいろありますが、今回は、麻紐を使います。
麻紐は、このようにほどいて使います。

麻紐を火種に火をおこす

続いて、「麻紐-ワラー小枝―中枝―大枝」と下から順に穴の中に配置していきます。
そして、いちばん下にある麻紐にマッチで火をつけると、自然に火が燃え広がります。

火おこし

嘘のように簡単に火がつきます。

 

ランチタイムはホットドッグでまったり

火が熾れば、お待ちかねのランチタイムです!
その辺にある枝や竹の先をナイフでとがらせ、好きな食材を差し込みます。
そして、火で食材をじっくり炙ります。

枝や竹の先をナイフでとがらせ、好きな食材でバーベキュー!

その辺にある竹を使うなんて、サバイバル感出てますね。
ワクワクします。

「あとはお好きなように!」とのことでしたので、
パンに野菜と炙ったソーセージを挟んで、いただきます!

ホットドッグ

自然の中でいただく、この素朴なホットドッグの美味しいこと。

急にりゅうさんが、タープの中で木を使って何かを作り始めました。

椅子ですね。何でも自然にあるもので作ってしまいます。
究極、自然さえあれば、何もいらないのかも知れません。

「結局、このまったりした時間が一番楽しいよね。」と言ってしまう。
そんな感じの時間。

他にも色々炙ってみました。

ハムやソーセージをあぶってバーベキュー!

途中で、火が消えても、火種さえあれば復活します。

火種が残ってれば大丈夫

火種に向かって、優しく、優しく、息をふきかける、りゅうさんです。
何度か繰り返すと、魔法のように火が蘇ります。素敵。

最後は、鍋であたためたコーヒーと、デザートのマシュマロでしめました。

非日常が味わえる、最高のランチタイムでした。

 

1時間ほど、まったりとした時間を過ごしたら、片付け。
キャンプだと、後片付けが大変だったりするけれど、ブッシュクラフトはあっという間。

タープの片付けは、木とシートからロープを外して、シートをたたんで、ロープは結んで、木はあった場所に戻す。以上。

たき火は、火種が消えるまで燃えカスをつぶしながら待ちます。

完全に消えて、手で触れるくらいまで熱もなくなったら、
風下に向かって、燃えカスをファサー!と投げます。

風下に向かって、燃えカスをファサー!と投げます。

 

最後にたき火をしていた穴を埋めてしまえば、元通り。

形跡がなくなります。

使う道具が少ないと、片付けも簡単なんですね。

新しいキャンプのカタチ

ブッシュクラフト体験はこれで終了です!
自然の中で、自然にあるものを出来るだけ使って寝る場所と食べる物を作る。
最初にりゅうさんが言っていた「新しいキャンプのカタチ」という意味。
今ならよく分かる気がします。
やたらとオシャレなものが流行る世の中ですが、いちばんきれいな写真が撮れるのはこんな環境なのではないでしょうか。
難しいこと、厳しいことは何一つなく、とても気持ち良くて楽しい時間でした。

自然を感じたい方、日々ストレスを感じている方、キャンプの時にスキルを自慢したい方、いろんな方にオススメの体験です!

この暮らし体験のナビゲーターについて

横山夕納

お住まいのエリア:淡路島
趣味・特技:ダイビング・バスケ・読書
島&都市デュアルでやりたいこと:淡路で暮らすリアルを発信

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