「デュアルな暮らし特別体験ツアー 子育て・スタートアップコース」レポート 「精道小学校と子育てセンター視察」

子育て・スタートアップコースの初日をナビゲートした河口です。小学校や子育てセンターの視察をすることで見えてきた「リアルに芦屋で暮らす」ということを2本の記事に分けてレポートします。

子育て・スタートアップコースの初日をナビゲートした、芦屋に暮らしてもうすぐ30年の河口です。参加して頂いたのは豊かな自然の中でしっかり子育てしたいご家族と起業や新しく何かにチャレンジしてみたい方6名とお子さん2名。全国屈指の高級住宅街として知られる芦屋市ですが、実際に暮らしてお店を営んでいる人たちのお話を伺ったり、小学校や子育てセンターの視察をすることで見えてきた、「リアルに芦屋で暮らす」ということを2本の記事に分けてレポートします。

 

精道小学校と子育てセンターの視察レポート
<教育環境の良さで知られる芦屋市のその実態は?>

芦屋川河畔の散策終了後は芦屋市立精道小学校と子育てセンターの視察です。教育環境を重視した移住希望の方もいらっしゃるのでこの視察では具体的にイメージして頂くのがポイントです。

芦屋市には8つの小学校がありますが児童数が一番多い小学校です。
校長先生が学校を案内してくださいました。教室を見せて頂いたところ、教室と廊下を隔てる壁がありません。開放的で自由な雰囲気です。子どもたちも学級間を自由に行き来してお友達も増えそう。そして各教室にはすべて50インチTV、パソコン1台、書画カメラ1台が置かれています。芦屋市は教育の特色の一つに「ICTを活用した教育」をあげています。電子タブレットも40台設置しているので、授業中に児童が一人一台ずつ使うことも可能とのこと。芦屋市から、次のスティーブ・ジョブスが生まれる日も近いかもしれません。

実際にタブレット使った模擬授業を受けました。児童用の机と椅子に座るとみんなすっかり小学生気分で楽しそう。授業内容は芦屋にまつわるクイズです。「芦屋から大阪まで電車で最速何分でしょう」 答えは、タブレットに手書きで入力して提出ボタンをタップします。参加者同士がこっそり相談したり、タブレットの操作方法を先生に聞いたりで本当の授業みたい。答え合わせの時は50インチTVに全員の答えが映り、共有することができます。ICTを活用すると、いろんな考え方があるということが一目瞭然でわかるので、子どもたちに多様な視点を身に付けさせることができるとのことでした。それとともに、一つの課題をみんなで協力し合って解決する力を子どもたちにつけさせるということも芦屋の教育の特色だそう。

答えは14分。「えー、嘘みたいに近い」「東京じゃ考えられない通勤時間!」と全員びっくり。

他にも先生に質問してみました。
「タブレットもいいけど、紙と鉛筆の良さもあると思いますが?」
「もちろん、ICTだけですべてをまかなえるとは思っていません。今までの教育手法のいいところも残しつつ、学習のねらいによってツールを使い分けています。子どもたちにもそんな力を身に付けさせたいですね。」

芦屋の教育の特色は先ほど挙げたICTを活用した授業を含めて3つあります。

芦屋市の教育特色を伺ってわかったことは、ICTを活用した授業で「確かな学力」を育むのはもちろんですが、日本一美味しい給食や読書活動の充実により、「豊かな心」と「すこやかな体」の子どもがのびのび育つ環境だということです。参加者からも「どうしてこんなに子どもの成長のための施設や制度が充実しているの?」と驚きの声があがり、小学校を後にしました。

 

子育て世帯の頼もしい味方~子育てセンター見学

次に訪れたのは芦屋市呉川町にある子育てセンター。健康福祉センターの2階にあります。

センターの事業として「つどいのひろばむくむく」が開催されていました。訪れたのが土曜日ということもあり、センターにはパパを含めた家族連れが沢山集まっていました。乳幼児と保護者が対象で予約なども必要ありません。気軽に参加できることでママ友作りにも役立つそうです。センターのスタッフが常駐しているので子育て相談もできるのがありがたいですね。芦屋市内では「つどいのひろば」が子育てセンター以外でも4か所で開催されています。芦屋は東西約2キロの小さい街ですが、どこに住んでも子育てしやすいと言われるのはこういうことからも伺えます。

月曜日~土曜日(水、祝・休日、年末年始除く)午前10時~午後4時まで。楽しそうな遊具がいっぱいあって、参加者のお子さんも早速一緒に遊んでいました。

乳幼児と保護者が主な対象の子育てセンターですが、こんな場所を発見しました。

使用できるのは月曜日~土曜日の午前9時半から午後10時まで(中学生は午後9時)

ドラムセットや音響機材がそろった本格的なスタジオです。なんと芦屋市内の学校に通学しているか、市内在住の中高生は無料で使用できるとのことです。文化祭シーズンは予約がたくさん入るとか。思わず、「大人もお金を払ったら使用してもいいことにできませんか?」との声があがりましたが、「子ども優先なのでダメです。(笑)」とのこと。

子育てセンターの事業では他にも新米ママたちが集まって、親子の関わり方を学びながら、たくさんの親子と交流できる「カンガルークラブ」や保健福祉センターの運動室を使ってのびのび自由遊びができる「あそぼう会」などさまざまな子育て支援事業が開催されています。芦屋市は「子どもファースト」の街を目指しているとのことです。芦屋で子育てを考えているファミリーにとっては、期待に十分応えてくれる手ごたえを感じてセンターを後にしました。

 

 

この暮らし体験のナビゲーターについて

河口紅

お住まいのエリア:芦屋市
職業・所属など:NPO法人さんぴぃす理事長

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