淡路島に住んでみて、とても大事だと思ったこと。それは、「どんな人に出会うか」。
もし移住を検討している段階で地元のキーマンに出会えたならば、想いもしなかったような展開が広がることもあります。
例えば、この人。ここ数年、移住先として人気がでてきており、子どもも増えている淡路島の東浦地域。東浦バスターミナルから車で5分ほど南へ行くと、古くから漁業の町として栄えていた仮屋漁港があります。人気の海鮮のお店などもあるエリアですが、その仮屋で旅館 大倉荘をはじめ、お食事処やカラオケラウンジなどをファミリーで経営する「ちーやん」こと、大倉千世さん。千世さんのもとには普段から多くの人が訪れます。
私が会いにいったとある日も、古民家暮らしをしたいと相談に来た若者、採れたての無農薬野菜を持ってきてくれたおじいちゃん、仕事の合間にコーヒーを飲みに来たお友達、地元の商工会の方や大工さんなど、その日だけでも入れ替わり立ち代わり人が訪れ、千世さんのいる場所が、さまざまな出会いの場となっていました。
実際、淡路島に縁もゆかりもなく引っ越してきた私と私の家族にとって、大倉さんの存在はとてもありがたく、住まい、仕事、人の紹介などいろいろなところで今もお世話になっています。
移住者の相談にも親切にこたえてくれる大倉さんにその理由を尋ねたところ、「淡路島にもっと若い人が来てほしいから、楽しいやん。ほんでみんなにもっと淡路の魅力を伝えたいねん。」と、答えはシンプル。そんな気取らないところも、まわりを引きつける魅力なのでしょう。
島のすごいところは、各地域に千世さんのような方々がたくさんいらっしゃるというところ。たまたま喫茶店でそんな人と出会って、そこでおしゃべりをしているうちに、仕事をすることになったり、空き家や古民家に引っ越してくる人が見つかったりと、新たなつながりがうまれるという話もよく聞きます。
もし、淡路島に移住を検討されているなら、まずはその地域のキーマンを探して出会う、というのも自分に合った移住生活をスタートするコツの一つかもしれません。