ちょっと前から1人でカラオケを楽しむ「ヒトカラ」が話題になっていますが、今回はそれを芦屋で楽しめるお店をご紹介します。ここ芦屋には素敵なママとの会話と歌、そしてちょい飲みができる癒しの「カラオケ喫茶」があるのです。
そのお店は「サロン・ド愛」といい、場所は「JR芦屋駅北東側にあるラ・モール芦屋の1階」と案内表示に書いてありますが、入口は地下駐車場へ下る途中にあります。正直言うと1人では入りにくい感じで、この道を通るたびに気になっていたものの、実際に入るまでには少し時間がかかりました。
私はカラオケが大好きなので友人たちとカラオケボックスやスナックに良く行きますが、1人ではなんだか寂しくて行ったことがありませんでした。
そんな私がヒトカラを初体験したのは、とあるランチ会のあった日のこと。その帰り道、美味しいお料理とワインを少々楽しんで満足しているはずなのに何か物足りない気分でした。「もうお腹はいっぱいだからな」と思いながら歩いていると、この看板が目に止まったのです。
ワインを少々飲んで良い気分だし、ちょっと歌いたい気分だったので、思い切ってお店を覗いてみたいなと思ったのですが、店内の様子は外からだと全くわかりません。入口の前で入ろうか帰ろうか思案していると、どこかに感知センサーがあるらしく、「ピンポーン」と大きな音がしてしまいました。するとママさんが笑顔で出て来られたではありませんか。
「ようこそ、どうぞ~」とママさん。「こうなったらもう入るしかない!」と意を決して入ってみたのがこのお店と出会ったきっかけです。
カラオケボックスなら仲間うちで飲んで騒げますが、カラオケ喫茶ではそういう振る舞いはNGです。またスナックのように飲んで酔うのもNGです。カラオケ喫茶では「純粋に歌を楽しむこと」が流儀です。
なので大声でワイワイするとママから注意が飛びます。また何杯もビールをおかわりすると「飲み過ぎですよ」とこれまた注意されます。
実はママさんは若い頃シャンソン歌手だったそうです。当然、歌はとてもお上手です。お客さんが私1人の時は、「連続して歌うとお疲れでしょう、合間に私も歌わせて頂きますね」と適度にご自分の好みの歌を入れられます。
言葉使いもとても丁寧で、敬語、丁寧語、尊敬語できちんと対応されるのが素敵です。
ちょっとレトロな店内です。
他の方が歌っている時はそれを聞いて楽しむのがルールです。
飲み物メニューにはアルコール類がありますが、圧倒的にソフトドリンクをオーダーする方が多いです。
店内は思いのほか広く、ゆうに30人は入れる大きさです。そしてステージがあります。ミラーボールもバッチリ回転して気分を盛り上げてくれます。ヒトカラには贅沢な装備です。ママさんの応対もとても心地よく寂しさを感じることがまったくありません。
そしてとにかく音響が抜群に良いことが、カラオケ好きにはたまらない魅力です。そのうえ料金がリーズナブルなのでついつい通ってしまいます。ちなみにお値段は昼の部(13時~17時)はワンドリンクとお菓子が付いて1300円。夜の部(18時~)は2000円です。
ママさん一人で切り盛りしている「喫茶店」ですから、酔ったお客さんはいなくて、女性1人で寂しくなく、でも煩わしくなくカラオケを楽しみたい時には、本当にお勧めのお店です。
常連さんたちとご一緒する時もありますが、皆さん礼儀正しくきちんとされていて好印象。女性ヒトカラのための条件が3拍子も4拍子も揃ったこのお店は、歌好き&ひとり遊び好きの私にとって、今や無くてはならない貴重な存在です。